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転職して会社を退職しますが、現職の確定拠出年金(DC)はどうなりますか。
また、その時の手続はどうなりますか。
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転職先に確定拠出年金(DC)があれば、移換することができます。
転職先にない場合もidecoに移換可能です。
※今回はidecoの説明は省きます。
現職の退職金制度を人事担当者に確認
まずは、「現職の退職金制度がどうなっているか」を確認しましょう。以下のパターンが考えられます。
項目 | 確定拠出年金(DC) | 確定給付年金(DB) ※DC移換制度がある場合 | 制度なし |
DC+DB | 〇 | 〇 | – |
DCのみ | 〇 | × | – |
DC制度なし (移換なし) | × | × | × |
確定拠出年金(DC)の移換
「移換届出書兼運用指図書」を転職先に提出します。なお、書類は転職先より配布されるのが一般的ですので、ご自身で用意いただく必要はありません。また、転職先の運営管理機関のWEB上で手続できることもあります。
また、前職の「記録関連運営管理機関(RK:レコードキーパー)」を選択する必要がありますので、必ず以下の4社のいずれかになるかを確認しましょう。
※退職時の手続書類もしくは、ご自宅宛に「資格喪失のお知らせ」ハガキが届きますので、そちらから確認できます。
記録関連運営管理機関 |
日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社 (NRK) |
日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社 (JIS&T) |
損保ジャパンDC証券株式会社 |
SBIベネフィット・システムズ株式会社 |
この手続きにより、前職で積み立てていた確定拠出年金(DC)は現金化され、そのお金で現職の商品を購入する流れになります。前職で購入していた商品がそのまま引き継がれるわけではないので、ご注意ください。
※ご参考:移換届出書兼運用指図書 | auアセットマネジメント (kddi-am.com)
確定給付年金(DB)の移換
「移換申出書」を前職に提出します。こちらの書類も転職先より配布されるのが一般的ですので、ご自身で用意いただく必要はありません。また、提出先が前職になりますので、ご注意ください。
なお、前職に確定給付年金(DB)の制度があっても、確定拠出年金(DC)への移換制度が必ずあるわけではありません。必ず前職の人事担当者へ確認しましょう。
※ご参考:厚生年金基金・確定給付企業年金 移換申出書 | auアセットマネジメント (kddi-am.com)
転職先での商品選択
前職の移換に関係なく、転職先にDCがある場合、転職先での今後の商品をどうするか選択する必要があります。
その場合、「加入通知書兼運用指図書」を転職先に提出します。こちらも書類は転職先より配布されるのが一般的ですので、ご自身で用意いただく必要はありません。また、転職先の運営管理機関のWEB上で手続できることもあります。
なお、今後の転職先での拠出になりますので、前職DC制度がなかった方も提出対象です。
※ご参考:加入通知書兼運用指図書| auアセットマネジメント (kddi-am.com)
移換しないと、どうなる?
加入資格喪失日(退職日の翌日)の翌月から6か月後に、現金化され、年金基金連合会へ自動移換されます。
(例えば、3月末に退職した場合、資格喪失日は翌日4月1日となりますので、10月末までに移換しなかった場合、年金基金連合会へ自動移換となります。)
年金基金連合会への自動移換はデメリットが多いため、転職したら、必ず移換を済ませましょう。
年金基金連合会の自動移換によるデメリット
- 口座管理手数料が掛かる。(口座から手数料が引かれます。)
- 商品運用はないため、口座のお金が手数料で減ることはあっても、増えることはありません。
- 加入期間に算入されません。DCの受取には10年以上の加入期間が必要ですが、自動移換で年金基金連合会に預けている期間は加入期間の扱いとはならないため、60歳時の受給開始時期が遅くなる可能性があります。
結論
- 移換届出書兼運用指図書 ・・・前職でDC制度があった方が転職先に提出
- 移換申出書 ・・・前職のDB制度でDC制度への移換ができる場合、前職へ提出
- 加入通知書兼運用指図書 ・・・全員が転職先に提出
- 年金基金連合会の自動移換になる前に、必ず手続を実施
最後に
入社時には新しい環境で慣れないことも多いかと思いますが、入社時が1番、人事手続の時間があります。転職時は漏れなく、手続を済ませたいですね。
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